歯が1本抜けたくらいでは問題はないと、歯を抜けたまま放置してしまう方もいらっしゃいます。しかし、歯を1本でも失うと、お口全体の咬み合わせのバランスが崩れ、全身の健康にまで影響を与える可能性があります。また、咬み合う歯が無くなれば、自然と食事をするときも、力を入れるときも他の歯に負担がかかるようになります。残った歯に大きな負担がかかるようになれば、さらに歯を失ってしまうリスクもあるのです。

むし歯や歯周病、事故などによって歯を失ってしまった場合にはそのまま放置するのではなく、できるだけ早く歯の機能を回復させる治療を受けるようにしましょう。

歯が無くなってしまうと、身体にさまざまな悪影響が生じます。

入れ歯をつくったばかりのときには、お口に合っていたはずなのに、使っていると入れ歯が合わなくなってしまうケースは少なくありません。なぜ、入れ歯が合わなくなってしまうのか、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。紀の川市の歯医者・矯正歯科「オリーブ歯科」では、入れ歯が合わなくなる理由は主に次の3つの原因に関係していると考えています。

歯で咬むときには、圧力が加わることであごの骨に適度な刺激が伝わります。入れ歯を装着しても咬むことはできますが、天然の歯に比べると咬む力は弱くなります。そのため、入れ歯を使用しているときは、あごの骨に十分な刺激は伝わりません。骨は刺激がないと衰える性質があり、あごの骨も咬むことで生じる適度な刺激が伝わらなければ痩せてしまうのです。

また、歯ぐきも加齢や歯周病などが原因となり、徐々に痩せていきます。入れ歯を支えるあごの骨や歯ぐきが痩せてしまうと、入れ歯と歯ぐきの間に隙間が空くようになり、入れ歯が合わないと感じるようになるのです。

部分入れ歯は、健康な歯に金属製のバネを引っ掛けて固定します。そのため入れ歯を支える歯と歯ぐきには、常に大きな負担がかかっています。日頃の負担が蓄積され、負担に耐えられなくなると、支台となっている歯がぐらつき始め、入れ歯も合わなくなってきます。場合によっては、支台となっている歯が抜け落ちてしまう場合もあります。

保険適用でつくれる歯科用プラスチック製の入れ歯は、時間の経過とともに少しずつ劣化していきます。また、入れ歯は、毎日使用するものです。保険の入れ歯は、それほど素材の強度が高いわけではないため、摩擦によってすり減ったり、咬むときに強い力がかかって欠けたりすることもあります。そのため使用しているうちに入れ歯の形が崩れ、入れ歯がお口に合わなくなるケースもあるのです。

日頃のお手入れ方法も、入れ歯の寿命にかかわります。入れ歯は乾燥すると変形しやすくなるため、正しいお手入れや保管方法を守るよう注意しましょう。

• 比較的治療費を安く抑えられる
• 治療にかかる期間が短い
• インプラントのように外科手術が要らない
• 自費診療の入れ歯を選ぶと、見た目も良く、咬み心地も良い入れ歯をつくれる

• 天然の歯に比べれば咬む力は弱い
• 合わない入れ歯は、話しにくい
• 自費診療の入れ歯は費用が高くなる
• 毎日、適切なメインテナンスが必要になる

※表は左右にスクロールして確認することができます。

入れ歯は、患者様の新しい歯として患者様の生活を支えるものです。そのため、入れ歯はこれまで通りの生活が送れるように、しっかりと咬めるものでなければなりません。

当院では、患者様のご希望に合わせて最適な入れ歯治療をご提案していますが、自費診療として「comfort（コンフォート）義歯」「スマイルデンチャー」も取り扱っています。

comfort義歯は、バネを使わないノンクラスプ入れ歯と床部分に金属を使用した入れ歯、裏面にシリコンを装着した入れ歯の、良いところだけを取り入れた入れ歯です。歯ぐきの柔らかさに近いシリコン素材を床に使っているため、痛みを感じにくく、歯ぐきにかかる負担も軽減できます。

また、あごにしっかりと固定できるため、しっかりと咬むことができ、食べ物が入れ歯の隙間に挟まることもありません。さらに、金属バネを使用しないため自然な見た目も実現できます。ただし、クッション性が高いために入れ歯の厚みを感じる場合があり、患者様によっては違和感を覚える方もいらっしゃいます。

スマイルデンチャーは、金属のバネを使用せず、入れ歯が目立たないように装着されます。特別な手術や残っている歯を削る必要もないため、比較的短期間で作成できます。ただし、口内の状態によっては必要な場合があります。

また、プラスチックのような耐久性があり、しなやかで割れにくいナイロン製の樹脂で作られています。そのため、落としたり誤って踏んでしまっても壊れにくく、非常に薄く、軽いので装着中でも違和感を感じにくいのが特長です。